新人看護師時代辛かったことを振り返る②

看護師

新人看護師には人権がなく、みじめな気持ちで一年を乗り越える謎の風習が全国で飛び交ってると思いますが、

私もその生き残りレースを勝ち抜いた経験があるので

今回も新人看護師時代の9月~3月までの、病みまくった思い出を引っ張り出すと共に、上手い立ち回り方や改善点を振り返ろうと思います。(後編)

前半はこちら

こちらも参考までにどうぞ

この記事で分かること

・同期に比べて夜勤デビューが遅れている時の考え方、乗り越え方

・できないことが多い、進み具合が遅れている時の解決策

・1年目を乗り越えた看護師の教訓

同期から3か月遅れて準夜入り

同期は3人いて、3人ともが6月には順当に準夜デビューを果たしていました。

私はというと、8月いっぱいまでオール5日勤をし、なんやかんやあって9月にやっとこさ準夜デビューを飾れました!

しかし、同期よりもめっちゃ進捗が遅かったので上司や先輩から、

先輩看護師
先輩看護師

他の同期にも比べて遅れているところがあるけど、あなた的にはしんどくはないの?

と言われましたが、

そんなことまったく気にしてない

むしろ私には私のペースがあり、焦ったところで上手くはいかないのだから、何も比べる必要はない。

と思っていたため、そういった感じで伝えました。

自分的にも遅れすぎていてもはや悟りを開いていました。

その当時は、指導にスイッチの入った先輩が目を光らせていることが多く、普段できてるけれど、たまたまミスした時のことを声高々に取り上げてられていたため、準夜入りを見送られていました。

先輩からも他の同期と比べられていて、ちょこちょこそういった陰口もありましたが、全部

「うるせえ!!」

「比べたところで意味などない」

「着実に成長するから待ってろ」

と、はねっ返りの良いボールの如く、心の中で反発していました。

結果的にこのマインドは私にとっては大正解で、劣等感を抱かずにその当時を落ち込むことなく、乗り越えられました。

比べることをやめたら良いことしかなかった

比べて良かったことは何一つとしてありませんでしたが、

比べることをやめてみたら「自分には自分のペースがある」、「前よりも前進している」と実感できるようになりました。

自分を客観視して成長を感じられたため、自分をプラスに捉えられるようになりました。

何より新人看護師はできなくて当たり前なので、

「できてなくて普通やん」

「1年かけてできるようになればいいんだから、まだまだ時間あるやん」

と図太く思ってるくらいが丁度いいです。

周りの無理な期待に応える必要はないです。

新人を潰そうと思ってる人もいますが、ちゃんと頑張りを見てくれている人はいるし、

前向きに頑張っていれば認めてくれる人や、味方になってくれる人はたくさんいます。

準夜に入ったけど回り方が分からない

この時、まだ日勤の回り方も情報収集の仕方もあまり分かっていなかったです。

そんな状態で夜勤の回り方も分かるわけもなく、どうすればいいかと不安だらけでした。

その当時は、

・点滴が遅れていた時の対応
・Nsコールが重なった時の対応
・患者さんの状態変化があった時、
・何時までにどの患者さんの観察をしに行けばいいのか
・情報交換の時にどうやって先輩に伝えたらいいのか
・何時にどの処置をしに行けばいいのか
・報告するタイミングと内容

といったことを前もって教えてもらえていなかったので、直面した時にあたふたして、後から先輩に見つかって怒られることが多く、

「いや、前もって聞いてないんだが?」と思うことが多かったです。

自分がその時にしっかり報連相できていたらいいのですが、報連相すべき内容も分からないので、怒られて初めて、

「あ、これはこうしたら良かったのか」

と気づいて、「次からは気を付けよう」となることが大半でした。

看護師業務とか看護師の視点って、覚えること、分かりにくいこと、暗黙の了解が多くて、マニュアルもなく口頭で毎日バーーっと教えられるので、怒られたり指導されて気づく教育になっています。

実際に私は休日出勤、夜勤に入っていて、自分的にはナースコールをそこそこ取っているつもりでしたが、

「先輩からもっとナースコールを取れ」と言われ続けていました。

そこには暗黙の了解が隠れていました。

私の認識

・5回中1回ナースコールを取れている

・ナースコールを10秒くらい経ってから反応はしているけど、取れている

・自分は点滴回るのに忙しいから取れない

先輩の認識

・作業中でも手を止められる場合は中断してナースコールを取るべき

・ナースコールには積極的に反応しなければならない 

 →可能であればほとんどのナースコールは取る

・優先順位、患者さんの安全を判断した上でナースコールを取る

看護師みんな当たり前に認識していますが、新人時代はその当たり前が分からないので、

新人→教えてもらっていない

先輩→当たり前のことができていない

と認識に差が生まれます。

そこは正直に「そんなこと教えてもらってません」と伝えるのは場合によってはアリですが、

多用しすぎると波風立ってしまって「生意気」と捉えれるようになってしまう可能性が高いです。

新人は立場が弱く、「先輩から教えを乞う立場にある」と認識しているブラックなお姉さま達がたくさんおられます。

新人のことを理解しようと努力されない先輩もそこそこはいるので、立ち回り方は工夫した方がいいです。

先輩に立ち向かうこともできず、上司に報告する勇気が持てなくても解決策はあります。

仕事を覚えることが一番の解決策

実はこれめちゃくちゃ有効です。

頑張っている過程も大事で、頑張りを見てくれる人もいます。

でも、実績や結果を出すことで認めてくれる人はぐんと増えます。

それこそ、自分をいびっていた人でも、仕事を覚えてできるようになっていけば、

態度がころっと変わりますし、むしろ頼られるようになります。

職場の人間関係の悩みはつきものだと思いますが、仕事ができるようになれば文句を言われなくなりますし、評価されます。

でも、

読者
読者

仕事ができたら苦労しないわ

という叫びがあることは重々承知しています。

誰でもできる代わりの方法としては、

挨拶をすること

これも案外有効です。

「おはようございます」

「お疲れ様です」

「昨日はありがとうございました」

「今日もよろしくお願いします」

などの言葉で十分です。

実際、私もあたりがキツイ苦手な先輩に対して反発心からやたら積極的に挨拶をしていたら、

態度が柔らかくなってきて、いつも無視されてきたのが、むこうから挨拶してくるようになりました。

これは相手方の人間性にも問題はあると思いますが、

挨拶をしないよりかは、する方が自分への評価は上がります。

例えるならば、上司に媚び売ってる人ほど、上司から好かれている人がいるように

悲しいことに、相手にとって気持ちが良いと感じるコミュニケーションを取ることでひいきされる社会となっていると言えます。

ただ、上にばっか媚びてる人は同僚や下には嫌われるので、

平等にどんな人にも分け隔てなく同じ態度で接する人の方がしっかり評価されているなと感じます。

人間関係も仕事も、何事もコツコツ積み上げることで成功を結びます。

関係性が良くなれば報連相もしやすくなりますし、ちょっとしたミスも許される風潮があるので、

どう転んでもいいことしかないです。

挨拶して怒ってくるような人はいないし、いたらその人の人間性がおかしいだけなので、多用していきましょう。

もちろん大分遅れて深夜入り

すでに3か月遅れているので、準夜の進み具合も深夜入りも同様に遅れていました。

同期は12月には深夜勤に入っていましたが、私が入ったのは3月の後半です。

準夜勤の独り立ちも同期は1月でしたが、私は2年目の4月でした。

1年目超えちゃいました。

深夜勤入りした理由は、

1年経って3交代に入れなかったら、看護部から上司と新人共に面談対象になるし、そういう事情があるからすまんけど深夜勤入れてみるわ。

と言われて、上司の事情で入りました。

それまでも深夜勤デビューするのに、「もうちょっと様子を見てみるか…。」といった感じで上の判断で見送られていたのに、雑な判断で入れられました。

ただ、私は大体1年で3交代夜勤に入れましたが、他部署の同期はまだ5日勤していたり、休職している人もいましたし、進み具合だったり、部署の相性は人それぞれだなーと1年経ってみて分かりました。

1年経って分かったこと、感じたこと

病棟業務とルール、入院処理、夜勤の回り方、情報収集と情報交換の仕方、急変時の最初の対応が1年かけて分かりました。

それと同時に1年でそれらが分かったこと単純にすごいやん!と感じました。

ただ、入院処理は2年目になってしっかり覚えられましたし、1年で全てを覚えきれなくてもあまり問題はないと思います。

しかし、1年経っても3年目になっても報連相ができていない、多重課題がこなせていない、お前にリーダー業務は任せられないと未だに散々叩かれていますが、

1年乗り越えられた私超えらいので、今乗り越えている途中の人、乗り越えた2年目以降の人も超すごいです。

文句言われる筋合いはないです。

みんな最初は1年生でみんなが通った道です。

生き残れただけでも相当優秀です。

1年以内に辞めた同期はどうしてたか

実際、1年以内に辞めた同期たちは違う病院に転職して、今もその病院で続けられています。

心の不調が出てきたら、それは環境や病院が合っていない可能性があるので、

辞めるのは全然問題ないし、他にもっとまともな病院あります。

なので、しんどいと感じている中で無理にその場所で働く必要はないし、続けられる環境と場所で一から働き直すのも全然アリです。

私が見た中で転職して後悔してる人はいませんでした。

給料が前の病院よりも下がって、休日が少なくなっても、転職して良かったと言っていました。

看護師なんて辞める人はたくさんいる上に世の中を見れば転職する人も多く存在します。

40年は働くことになるので労働環境を我慢する必要はないです。

まとめ

私の新人看護師時代を振り返ってみたら、割と困難がありましたが、なんとか乗り越えられました。

頑張ってる姿はちゃんと見てくれる人がいて、認めてもらえたことで更に頑張ることができたと思います。

1年経つ頃には先輩から「もう2年目になれるなんてすごいね!」と声をかけてもらえてとても嬉しかったです。

まとめると、

1年の後半乗り越えて分かった教訓

・進み具合は人それぞれ → 自分のペースを大事にする

・周りと比べなくても何も困らないし、比べる方が焦る

・コツコツ仕事を頑張れば周囲から認められる → 挨拶も有効的

・労働環境が辛ければ、転職して違う環境で頑張る方が幸せ

となります。

最後まで読んでいただきありがとうございました~

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