
人の心に寄り添えないし、私って看護師向いてないなぁ…
自分クズ過ぎて嫌になるわ…
看護師なら誰しも考えたことがあるワードですね。
私も看護学生から現在までずっと「自分マジで看護師は向いてない」と思い続けて働いていたわけですが、
世間や看護師という職に期待されているイメージや、職場に苦しめられているからこう感じてしまうんですよね。
看護師をするのに向き不向きとかって、明確な基準なんてないですし、
それは世間のイメージや常識に当てはめてしまうからです。
つまり、世間が悪いのか、環境が悪いのか、自分自身に問題があるのかを視点に解説していこうと思います。
この記事がおすすめな人、
- 自分は看護師に向いていないと思っている人
- 自分はクズだと思っている人
- クズだけど看護師やってていいのかなと感じる人
結論:サイコパスでもクズでも看護師はできる
看護師は資格とれて仕事さえできれば、性格適正は問われません。
性格終わってても看護師をやっているお局を見たら、まさにその通りなんですよね。
私自身も意識低い、社会不適合者的な思考を持っていますが、意外と看護師ができています。
私のまわりにいる看護師仲間も、意識低めであったり、倫理性を欠いた人もいます。
看護師になる人の特徴
看護師って国家資格なんですけど、学校の偏差値って50~60くらいで、真ん中よりちょっと高いくらいなんですよね。
医師や弁護士などの業種は、求められる勉強量や試験の難しさからそもそもが狭き門になります。
その点、看護師は学校に入ってしまえば、思考停止してひたすら目の前の実習や国試に取り組めていたら、誰でもなりやすいです。
この誰でもなりやすいってので、道徳心が低い私でもなれました。
そして、看護学校や職場において、心の綺麗な人や、傷つきやすい人は看護師をやめてしまうというのが現実です。
私の看護学校時代では、人に気を遣ったり、周りに合わせる心穏やかな人を中心に辞めていきました。
そうなると、性格がキツイような、メンタル強めの人材が相対的に残ってきます。
まさに看護師の職種上、メンタルの強さを求められるので、
性格がキツイ人が集まりやすいのは、適材適所とも言えますね。
なので、心穏やかな真のいい人たちは、看護師業界から離れていきます。
つまり、看護師業界にいる人は、
- メンタル強めで私のような陰気
- 正義感振りかざすいじめっ子気質
- 単純に志高い努力家(少数)
が生き残りやすいです。

まあ、性格とがった人が多いし、ぶっちゃけクズでも看護師やっててよくない?っていうのが私の意見です。
患者さんや一般の方からしたら、「そんなことないよ~看護師さんは優しいよ~」という声が上がってきますが、
そういった方から給料をもらっているので、必要なビジネスマナーを持って接しているだけであって、
患者さんと接する看護師はイメージ通りの優しい看護師です。
給料に関係ない職場環境や人間関係は、バチバチの古い看護師文化が残っているので内部事情はそうでもありません。
2パターンのクズ
看護師業界におけるクズには2パターンあって、
- 人の痛みが分かる人
- 人の痛みが分からない人
に分けられます。
どんなに普段優しい人でも、「相手にどう伝えたら痛みを感じるか」が想像できない人もいます。
先輩を見てると、新人を遠回しにいびって泣かせていた人が、
「パワハラはよくないよね~私も新人の頃は~」と休憩室で話している場面を見かけることは、割としょっちゅうあります。
被害者と加害者が同居してしまっている状態ですね。
人の痛みが分からないタイプ
自分がいままでされてきた嫌だなぁって感じてきたことを相手にやっちゃうタイプの人です。
よく言われるのが、
- 性格悪い看護師
- お局
- 陰口、いじめ
と、よくある風景ですね。
人の痛みが分からない人って、
「相手が傷つく言葉を言ったとしても、私の言ってること正しいからいいよね」って自分の気持ちを優先してしまってるんですよね。
「新人はこうあるべき」「看護師はこうあるべき」みたいに、人に強要させる人がここに当てはまるのかなと思います。
人に何かを強要したり、考えを押し付ける人って、
受け取る相手の気持ちを想像しにくいので、無意識に傷つけてしまいがちです。
ただ、看護師業界ってこの手の人がゴロゴロいて、
こういう正義感振りかざしちゃう人たちの声が上に届きやすいってのがあるので、いつまでもドロドロした職場環境が続いてくんだろうなと感じます。
また、看護師は真面目な人が多いので、同調圧力で不真面目な人を叩きつぶしにいくのもよくある風景です。
人の痛みが分かるタイプ
きつい言葉を言ったら相手が傷つくだろうなと思って、
- マイルドな言葉に変換
- 相手が不快になる言葉遣いをしない
という人がここにあてはまります。
詰め所でよく、「みんな全然Nsコール取らないじゃん」などと一人ごちてる先輩方は、残念ながらここには分類されません。
自分や大切な人が言われてイラっとしたり、傷つく言葉をよく言う人は上の項目に該当される方々です。
人の痛みがわかる先輩看護師で例えるなら、
インシデントした時に原因をネチネチ詰めずに、淡々と原因と対策を一緒に考えてくれたり、
人の失敗をネチネチ責めない人ですね。
こちらの気持ちもしっかり汲んでくれて、公平に扱ってくれる人がここに当てはまります。
人の痛みがわかるクズは、過激な思考を持っていても、
相手が不快になることがちゃんと理解できているので、人には強要しませんし、
言葉としてもあからさまには出さないんですよね。
いわゆる真面目系クズがここに当てはまるのかと思います。
- 決められた仕事はちゃんとやる
- 見た目は真面目にみえる
- 最低限のやる気を見せ、要領よくこなせている
- 見えない部分でほどよくサボる
看護師に限らず、社会人って向上心とか責任感が求められますが、
正直ちゃんと仕事できてない人が大半なので上記のような、最低限の社会人力さえあれば、
文句は言われないと思います。
仕事が人生ではないし、そこはバランスなので熱量が仕事に向かなくて当然です。
ただ、あからさまに「仕事なんて手段なんだから真面目にやったって無駄!」という姿勢で仕事をしてると、
不真面目をきらう看護師界隈でつぶされることは明白です。
まじめに働いている看護師にとって、不真面目オーラ全開でいられたら嫌ですしね。
そのため、人の痛みが分かるクズは、
相手を傷つけにくい言葉や姿勢を選んでいます。
裏を返せば、上記が実践できていれば、頭の中がクズ的思考でも問題ないです。
なぜなら、誰にも迷惑をかけていないからです。
個人的にOKなタイプのクズ
人の痛みが想像できて相手に強要さえしなければ、頭の中は何を考えていてもOK。
毎日患者にイライラして、「その息、今すぐ引き取ってやろうか」と心の中で思っていてもOKです。
それを相手や職場で漏らさず、仲間内だけで愚痴を言っていれば、誰も傷つかないからです。
先輩とかでよくあるのが、「新人は仕事ができない」っていう愚痴や文句が鉄板だと思います。
職場上必要な評価であれば、教育に関連した先輩たちとの共有は必要ですが、
仲のいい先輩同士で休憩室でわちゃわちゃ不特定多数に聞かれるやり方は論外ですね。
女社会の特性上、陰口はよくあることなんですが、個人的には
女社会とかSNS上とかに限らず、社会的な場で誰かが不快に感じたり、センシティブな内容であれば発言は気を遣うべきだと感じています。
人の痛みがわかる人たちは、この上記のような考え方を押さえられています。
大前提として、人の思考は自由です。
好きなものや、感じることは人それぞれです。
人から思考を強制されることは洗脳と同じです。
私は節約貯金が大好きですが、人にその考えを押し付けると、全然興味ない人からしたら迷惑ですよね。
看護師は人に尽くすべきとか、奉仕の精神とかイメージが一人歩きしてますが、
生きていれば誰しも感情がありますし、
不穏の患者さんに振り回されたら、「全身縛りつけてもええか?」と思うくらいは、別に害ないですよね。
ただ言葉を受け取る側の人は、些細な言葉でも傷ついたり、不快に思う人もいますよね。
なので、正論でも本音でも、どんな言葉であれ、
- 誰かが傷つく言葉は慎むか、身内でしゃべる
- 伝え方をマイルドにする
という最低限の倫理を押さえておく必要があります。
これさえ押さえておけば、頭の中はどう思っていても自由ですし、サイコパス的な思考やクズであっても問題はないです。
私自身も、患者さんが大事に思えなくて、看護過程も死ぬほど嫌いです。
看護師3年やってて、人の命を預かっている責任感も、人のために献身的(笑)に尽くす気持ちも芽生えていません。
一時は、「こんな私が看護師やってるのマジで終わってんな…」 「心底向いてない」と感じていました。
しかし、看護師業界で生き残っている人材は、
- メンタル強めで私のような陰気
- 正義感振りかざすいじめっ子気質
- 単純に志高い努力家(少数)
大半が難ありの看護師たちです…。
であれば、クズが看護師やっても問題ないですよね。
最低限やることやって、倫理を守って、意識低めの看護師でも生きていけます。
クズでもサイコパスでも看護師に向いている理由
「私って看護師向いてないなぁ…」 「本当に自分は看護師のくせにクズだなぁ…」と感じる人って、
むしろ看護師に向いている人だと思います。
看護師が向いてないと感じることは、相手の思いを尊重できているから
看護師に向いてないって感じる理由は、患者さんや周りの看護師に迷惑をかけてしまうという心理から来ているので、
そういう人って人の痛みが分かるんですよね。
自分が今まで受けてきた嫌なことを忘れずに覚えていて、この陰湿な職場に適応できないと感じている人だと思うので、むしろ誰よりも向いています。
看護師って『弱い人の立場になって』、『相手の心に寄り添って』とかが求められる職業なので、
全然クリアできていますし、自信を持って看護師は続けていってもアリではないでしょうか。
ただ、心のどこかが引っかかる人というのは、環境的要因もあるので、
職場を変えると輝けると思います。
医療現場は人手不足のため、どんな看護師でも重宝される
人のあらを探して攻撃してるような人間の風上にも置けないクズでも看護師はできてしまうんです。
なぜなら、医療現場や看護師業界はいつも人手不足との戦いなので、
どんなクズでも看護師であれば重宝されてしまうためです。
看護師って心の綺麗な人とか、患者さんのために向上心の高い人が求められる風潮にありますが、
看護師という職業上、お金のために看護師になった人が大半です。
蓋をあけたら、「心が擦り切れても奉仕精神を持って仕事するとかクソくらえ!」、
「患者さんよりも自分のことが一番大事!」と思って仕事してる看護師ばっかりです。
みんなこういうことを職場で口に出すと干されるから言わないだけで、私のような意識低い看護師は至るところに生息しています。
であれば、

自分ようなクズが働いていても別に問題ないか…と感じるので、私は自信を持って働いています。
まとめ
看護師に向き不向きの明確な基準はないです。
世間のイメージや常識に当てはめてしまうから、向いていないと感じるためです。
蓋をあけると、性格の悪い看護師や、人を傷つける看護師も一定数存在します。

自分なんて看護師に向いてない…
と感じている人は、逆に相手を思いやれる優しさを持っている人です。
そういう人こそ看護師に向いているので、環境次第で輝ける逸材だと思います。
看護師に限らずどんな職種でも、クズ的思考は嫌われる可能性はありますが、
人の思考に制限はかけられないので、相手が不快に感じ取らない言葉や姿勢を選択し続けることがベストです。
今回の記事はここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました!
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