私は現在3年目看護師ですが、1年目は非常に辛い思いをして働いていました。
正直今思い出しても泣けてくるくらい辛かった思い出ですが、過去の自分の頑張りが今の自分を作っているので、経験にはなりましたし強くなれました。
当時の病みまくった思い出を引っ張り出すと共に、上手い立ち回り方や改善点を振り返ろうと思います。
過去に新人看護師のストレスを取り上げているのでそちらも参考にしてみてください
後編はこちらです。↓
病院と私の紹介から
病院の規模や種類によって働く人の人間性やブラック度合いが違います。
主に大病院 → 約700床、高度救命救急センターなどその他多数の認定あり
診療科数 → 約40科
私が働いている科:脳神経科が主の混合内科病棟
私の病院は県下でもトップの規模に匹敵する大病院のため、割とキツイなーってタイプの人が多かったり、教育に力を入れすぎに入れすぎているところです。
反対に私はというと、
同期は3人いて、そのうち一番出来が悪かった
報連相ができていないと一年ひたすら言われ続けた(今も言われている)
メンタルと自己肯定感は人一倍強い方
自分の考えがうまく伝えられず、勘違いして捉えられがち
正直ブラック環境についていける能力はないんです。(と言いながら3年しぶとく生き残りました)
めちゃくちゃしんどい思いをしてボロボロになりながらなんとか生き残った感じです。
働き出す前の気持ちは後ろ向き
私は病院付属の看護学校に入学し、提携先の病院にほぼ実習に行っていました。
実習当時から感じているこの病院の雰囲気としては、
陰湿・陰口大好きの集い
気に入らない人に対し攻撃的
地獄の職場
新人に人権はない
という印象でした。
当時の私は、

同期以外は誰のことも信用しない。先輩の誰にも自分の本音は打ち明けない。
この職場に何の期待もしないし私はこの職場の一員ではない
という気持ちで入社しました。
1年ほぼ終盤まで誰のことも信用してなかったので、そこは今でも間違えたなと思ってます。
でも、当時の自分はどうしたらいいのかが分からなかったので自分のメンタルが折れないように必死でした。
1年目の4~5月

働き出して最初はシャドーイングがメイン。先輩の後ろをついて回り、ケアを見学して回ります。
この時は失敗経験もあまりなく、受動的だったためあまり凹むことはありませんでした。
そしてシャドーイング期間が終わると受け持ちが始まり、毎日1~2人の患者を持ちだします。
ここから、しんどさが始まりだします。
「今日の目標は?」、「今日の一日の予定は?」
といったことを毎日聞かれました。
カルテを見ても情報がうまく整理できず、毎回ちゃんと答えられませんでした。
先輩と朝の打ち合わせの時間が苦痛で心臓がどきどきしてしんどかったのを覚えています。
先輩はまったく知らないと思いますが…。
おむつ交換や体位変換の時間もいつするのかを知らず適当に組み込んで答えていたら先輩から、

どうしてこの時間にこのケアをしようと思ったの?理由を聞かせてくれる?
と言われ、
素直に「どのタイミングでそのケアをすれば良いかが分かりませんでした」という言葉が言えませんでした。
教えてもらっているはずなのに分からずに適当にやってるなんて言ったら、死ぬほど怒られるなと当時の自分は思っていたため、適当にそれらしい理由を並べ立ててごまかしていました。
分からないことが分からない状態

1年目の最初の時期で覚えることがたくさんあって、自分でも何が分かってて何が分からないのかが把握できていない時期でした。
そして、「分からないです」、「できないです」という言葉が言いにくくて、それらしい理由を並べて何度もどうにかして凌いでいました。
仕事に慣れた今でも、当時正直に言ったほうが良かったかと考えると、
「伝える相手を選んだ上で正直に言った方がよかったな」と思います。
看護師というのは陰湿な人が多いので自分が信用していないような人に、
正直に「わからないです」と伝えると、先輩看護師にマイナスに受け取られる可能性があり、他の先輩にも陰口として伝番するケースがあります。
そのため、聞くのをためらうような分からないことは、

・教育担当や信頼できる先輩であればその場で正直に尋ねる
・2~5年目あたりの先輩に後でこそっと確認する
この2点の方法を取れば波風を立てず、立ち回りとしてはスマートだと思います。
なんとなくこの人に言ったらやばいかな…って人に素直に何でも言うのは本当によくないです。
普段から優しい人、新人にも誰にでも態度を変えない人、自分のことを気にかけてくれる人であれば、
正直に話しても問題ない範囲だと思います。
当時、分からないことを分からないまま放置していた
当時あほな私は先輩全員を敵だと思っていたため、誰にも正直に相談していませんでした。
しかし、仕事をするにつれミスを何度もやらかし、なんとなく察するようになってそれを乗り越えました。
やっぱり新人時代を生き抜くすべを1~2年上の先輩から教えてもらっていれば変わっていたと思いますが、先輩は誰も上手い立ち回り方や処世術を教えてくれなかったので、
相談した方がいいのか、しない方がいいのか分からなかったので相談できませんでした。
結果、不必要にめちゃくちゃ傷つきました。
その分メンタルが鍛えられた気もしますが、当時のしんどかった思いや流した涙は忘れられないので先輩から教えてもらいたかったなーと思います。
1年目の6~8月
同期よりも遅れている自分
ここらで同期との進み具合に差が生まれてきます。
同期は6月から休日出勤、準夜勤デビューを順当に果たしていきましたが、
私はというと、平日5日勤を8月いっぱいまで入っていました。
私は他の同期よりも2~3か月余裕で遅れていました。
遅れている理由としては、
・タイムリーに報連相ができていない → 事後報告が多かった ・報連相不足でインシデントや危険な対応をしていた ・聞かれたことに対して上手く伝えられなかった ・できないことが多くて自信が持てず、失敗続きだった
ちょっとしたことすら報連相しにくいと感じていたことをずっと引きずってきたら、ここで自分の首を大いに絞めていました。
なぜ同期よりも遅れているのか
報連相しない → 失敗する → 怒られる → 怒られるのがこわくて報連相できない
→最初に戻る
この負のスパイラルに陥っており、先輩から何を聞かれてもしっかり答えられず、
自信も喪失していました。
当時の心境や体の変化
「どうせ失敗する」、「私がこんなところに居てもいいのだろうか」、「消えてしまいたい」と
考えることが増え、
食欲も落ちてほぼ何も食べられないことが増えて、体重もめちゃくちゃ落ちました。(もう元には戻ってます)
そして、この時期はキツめの先輩に目をつけられていて、職場の真ん中でブチギレされたり、
1時間以上の指導を受けることがあったりして新人時代で一番しんどかったです。
職場に着いて、その日苦手な先輩が担当についていると心臓がどきどきして、血圧低下を起こして倒れることもありました。
それでも休まず仕事行けてたのが今でも不思議です。
ある先輩の一言で大号泣しやっと自分の思いを吐き出す
8月のある日、先輩から、

前は何か聞いたら、分からなくても頑張って答えようとしてたけど、
今は全然前みたいに張り合ってくることがないから元気がないように見えるね。
どう思ってるの?
と言われ、栓が外れたかのようにボロボロ泣きだしました。

できないことが多くて、先輩に迷惑をかけてばかりいて、
職場にいない方がいいんじゃないかと考えてしまいます。
報連相もできてないし、私ができることなんて何一つないと感じてしまいます。
と、自分の中に溜めていたものを先輩に伝えました。
「新人さんで報連相できないのはあるあるだから、普通のことだよ。
それでしんどくなるのも当たり前だからね。
バリバリ働いてる2年目の先輩も新人の時は報連相ができなくてすごい泣いてたし、みんな自分のペースで成長してるから大丈夫だよ~。」
と、私の話を受け止めてくれました。
自分の気持ちを伝えるのが今まではすごくこわかったのですが、先輩に受け止めてもらって親身にアドバイスしていただけたので、
気持ちを溜めずに伝えることは大事なことだと感じましたし伝えて良かったです。
1年目のうちはバンバン相談した方がいい

他の新人看護師を見てても、自分がしんどいと思っている気持ちや、苦手な先輩がいたら
信頼できる先輩や教育担当に報告することは全然悪いことではないし普通です。
当たり前です。
寧ろ新人は教育を受けると共に、守られるべき権利があるので、その権利はどんどん積極的に活用していくべきです。
私が1年目を終えて気づいた過ちは、誰にも辛さを相談しなかったことです。
でも、相談しなかったからといってまったく配慮されてなかったわけではなかったです。
私と一度トラブルを起こした先輩とは一緒に仕事が被らないように調整されていましたし、
適宜先輩や係長さんから「大丈夫?」と声をかけてもらっていました。
ただ私がSOSを出せていなかっただけです。
なので、自分の後輩に向けても私の失敗談を踏まえて、どんどん相談した方がいいということは伝えてます。
もし、それで自分が言いにくければ信頼できる先輩に話して、先輩づてて上司に報告してもらう流れでも全然ありです。
ため込むこと、これが一番良くない…。
私の職場の後輩も、苦手な先輩がいることを伝えて勤務が被らないように調整してもらっていますし、苦手な先輩から指導を受けないようにしてもらっています。
ちゃんと上の人に勇気を持って伝えたからこそ配慮してもらえています。
まとめ
新人時代感じたことや、先輩から受けた仕打ちが多すぎて書ききれませんでしたが、
1年目はとにかくストレスや辛いことが多すぎます。
そんなストレスや職場環境を一人で解決することはまず難しいので、
・分からないこと、辛いこと、苦手な先輩がいること等悩んでいることは、信頼できる先輩や気にかけてもらえる先輩、上司に相談する
・自分から上司へ言い出しにくい時は先輩づてて相談してもらうように伝える
・信頼できない先輩には何でもかんでも相談するとマイナスに捉えられることがあるため、正直に話しすぎない方が良い。
といったように、頼れる先輩に相談して職場環境を整えてもらう必要があります。
新人は守ってもらう権利があります。
相談することは悪ではなく当然の権利なので、勇気を出して声を出してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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