新人看護師時代のストレスと乗り越え方

看護師

みなさんこんにちは、看護師3年目のささみです。

新人看護師は人権のないびくびくとした日々を過ごすことで知られていますが、

今回は、私が新人看護師時代のストレスを主に執筆します。

かく言う私も新人時代何度も辞めたいと思い、必死にしがみつき乗り越えてきました。

激しいストレスの中、どうやって一年目の激闘を乗り越えてきたかの対策も併せて紹介します。

1年間の新人看護師の流れ

病院によってスケジュールに違いはありますが、病院独自の教育制度に沿って夜勤や休日出勤など進んでいきます。

新看護師の1年の流れ

【4~5月】
先輩の後ろをついて回るのがメイン。一日の流れや看護技術、医療処置を一緒に実施して学んで行く。ここではあまり根拠や主体性は求められない。
日勤での受け持ちも2~3人くらいで比較的ゆっくり回れる。
定時で帰れることが多い。


【6~7月】
もう基本的なことは教えてもらってるからの体で自立を求められていく。
覚えること多すぎてこの前教えてもらったとは言うけどいつのことや知らんぞってなることが多い。
一日の綿密なスケジュールを立てさせられるけどそもそも分かってないことの方が多いから大抵上手くいかないし綿密なスケジュールなんて先輩誰も立ててない。
受け持ちが4~6人とか増えだす。回れるわけがないし情報収集追いつかない。
ここらへんで残業増えだすけど残業申請させてもらえない。
早い人は夜勤始まりだすけどついて行けてないのに新しいこと始まるからストレスやばい。


【8~9月】
患者さんの受け持ちが始まりだす。
日々の業務で忙しいのに受け持ち患者さんの情報収集、看護計画の立案とか始まるし、進んでなかったら自分から相談しに行かないと…と姿勢を求められる。いや無理やて。
休日出勤にも入りだし、即戦力として数えられる。
夜勤もほぼ全員の患者さんを受け持つことになり、一人で回ることが増えるので不安が強い。先輩から「一人で回れるね」と認識されるので、ちょっとわからないことを聞きにくく感じる。
残業も余裕でこなしだす。ようやく残業申請してもいい雰囲気が出始め、残業代がもらえだす。


【10~11月】
中途半端な知識や経験のまま業務や夜勤を任せられるため、メンタルが病みやすい。
ストレス過多で休むのも8~10月までが多い。


【12~1月】
夜勤独り立ちの時期。一通りの業務ができるようになるため即戦力として数えられ、このあたりから仲間内感、人権を感じだす。
冬のボーナスめちゃくちゃもらえるので頑張ってよかったと思う。
年を越すと、先輩が二極化する
→「もう2年目になるんだね。すごい」、「もう2年目やし頑張ってもらわなあかんな。」
お局の先輩は後者の発言を言ってくる。


【2~3月】
先輩とも打ち解けて話しやすくなる。できることも増え、教育の監視の目も薄れるのでここらへんで楽になったと感じることが多い。
でも辞められるならいつでも辞めたい。

このような教育体制は部署の係長や教育担当がメインとなって新人看護師の能力や性格、メンタル面を見て進んでいくので前後はしますが、

多くの病院では2年目までに

・休日出勤、準夜、深夜勤の自立
・受け持ち患者さんの看護展開
・助言を得て一通りの業務の自立

これらを一年かけて習得します。

言ってしまえば一年あるので3月ギリギリに自立になっても何ら問題ないです。

私も出来損ないで出来が悪く、他の同期よりも大分時間をかけて3月のギリギリで夜勤の自立ができました。

働き始め

大体4~5月までの時期は先輩の後ろについて回ることがメインなので、

この時はあまり先輩から「次はどうしたらいいと思う?」「この患者さんにとって何が必要?」

など突っ込んだことは聞かれません。

そのため、私時自身も周りの同期もメンタルが落ち込むほどのストレス下にはなかったです。

しかし、覚えることも多く、新しい仕事環境、人間関係にもなるためストレスはあります。

働き始めて6~9月まで

この時期が一番しんどい。

できることも増え始めますができないことも多く、夜勤も入り始めるため、分からないことがどんどん始まり、先輩に怒られることも増えます。

そこで重く受け止めすぎてしまい、「看護師には向いていない」、「働くのがしんどい」と感じてしまいます。

主体的に行動するようになって、受け持ち患者さんを持ちながら一日のタイムスケジュールを立てさせられたりしますが、

予定なんてすぐに変更になるし朝のバタバタした時間で完璧なスケジュールを立てることは不可能に近いです。

6月くらいはそれを毎日聞かれることが多いです。

正直先輩も事細かなスケジュールなんて立ててないし、新人看護師に立てられるわけがないので先輩につっこまれてはびくびくとして萎縮してしまいます。

できることも増え始め、自立を求められることが増えますが、これで合っているのかな?と思いながら仕事を進めるため不安が強いです。

細かく報連相して確認はしますが先輩に気楽に聞きにくいため間違ったまま進めて、怒られる場合もよく見られます。

先輩と一緒のペアで動くことになるので苦手な先輩がその日のペアだと絶望します。

報連相も上手くいかず、小言を言われながら動くことになるので苦手な先輩とあたるとここでメンタルが一気に落ちます。

夜勤に入り始めると更にしんどくなる

夜勤開始前の患者さんの情報収集や、夜勤メンバーとの情報交換もやり方がわからず、先輩からフォローしてもらうことが多く、上手くできないな…と悩みます。

夜勤を回り始めてからもどの患者さんに、いつ、バイタルサインを測るか、観察に行くか、どのくいらの頻度で観察に行くか考えて回らなければいけないですし、

夜間不穏の患者さんやせん妄を起こす患者さんも対応しなければいけないので、

不測の事態に遭遇することが多いです。

その上、ナースコールも対応して、配薬や食事の介助にも回らなければならないので、多重課題に挟まれ、どう動けばいいかわからない状態が常にあります。

不測の事態や忙しい時にしっかりフォローしてくれる先輩がいれば心強いですが、新人看護師が困っているのを知っていても、声をかけるのをあえて待っている容赦ない先輩もいます。

「忙しそうだけどどうするつもりなんだろう」、「いつ声かけてくるんだろうね新人さん」

など呟く、心無い先輩もいるので非常に仕事がやりづらいです。

また、夜間に患者さんが発熱したり状態変化など何かしら起こることが多く、急変時の対応も当たり前ですが慣れていないので、もうそうなったら自分もパニックになります。

結局は人間関係でつぶされる

業務内容が辛い、知識不足で辛い、残業が多くて辛い等いろいろありますが、

今まで心を病んで休職したり、辞めていった新人看護師は一番は先輩からのいびりで辞めていきました。

部署には最低でも一人、たいてい2~3人はお局看護師なる先輩がいます。

そのお局にターゲットにされれば事あるごとに嫌がらせをされ、理不尽な指導をされたりも悲しいですが、よくあることです。

また、上の立場の人には媚びを売るような態度で接しますが、後輩や新人看護師には当たりがキツイ先輩がいることも確かです。

非常に腹が立つことですが、自分たちが新人時代にされて嫌だったパワハラを下の世代にも横行しているのが現状です。

実際にどう乗り越えたか

新人看護師はとても無力でもろいです。

到底一人で乗り越えることは困難です。

愚痴をきいてもらう

私の場合は、仲の良い看護師友達に、何か嫌なことがあれば毎日のように電話や連絡をして愚痴をその時に言って、ストレスを発散するようにしていました。

また、遊びの約束を入れて、「次に友達に会うまでは頑張る」と頑張る期間を細かく設けるようにしていました。

おそらく、上記のような対策をされている人は多いと思いますが、これをするとしないとではストレスの解消具合が雲泥の差です。

やはり、心が疲弊する時は誰かに愚痴を聞いてもらって共感してもらうか、発散することが重要です。

自分の心の中にため込んでいくと、いつか爆発して仕事にも行けないくらい落ち込むこともあるのでその日の不満やストレスはその日か近い期間で吐き出すように心がけていました。

辛いときは信頼できる誰かに頼りまくるのが一番です。

周りの新人と比べない

新人の中でも優秀で要領が良く、課題をクリアしていく人もいる中で、一つ一つがゆっくり時間がかかるタイプの人もいます。

そこで優秀な同期と比べてしまうと、気持ちがしんどくなるでしょう。

しかし、もっと周りを見ると優秀な新人がいることは稀ですし、新人だからできなくて当たり前です。

仕事ができない状態から1年をかけてできるようになっていけばいい話なので、例えどんなにゆっくりでも問題ないです。

1年でできなかったとしても、2年目で夜勤に入りだす病院や部署もありますし、ちゃんとその人に合わせた教育の元進んでいくので、成長が遅くても焦る必要はありません。

むしろ先輩に理不尽な小言を言われたとしても、

「できなくて当然だから」 「自分のペースで学んでいけばいいから」等

揺るがないマインドを持つことが重要です。

実際に私も4人同期がいる中、夜勤に入り始めるのが他3人より2か月遅れでした。

当初は焦りもありましたが、何も気にしないようにし、時が来ればちゃんと夜勤にも入り始めるから、今は目の前の仕事や課題をクリアしていけばいいんだと考えていました。

そして、他の同期が夜勤の自立を1月でクリアしていましたが私は3月ギリギリで達成できました。

自己肯定感を持つ

気の持ちようの話になると中々難しいですが、今日できたこと、今まで頑張って達成できたことは少なからずあるわけです。

しかし、先輩に怒られたり、ダメ出しをされ続けると、

「私はなんてダメなんだろう」 「私ってなにもできないんだな」とついつい感じてしまいがちです。

まったくそんなことはありません。

辛い中仕事に来て、休むことなく、ちゃんと仕事を終えて帰ってるだけで新人看護師は100点満点です。

朝起きてご飯食べてちゃんと夜寝てることも、とてもえらいです。

どんな人でも毎日着実にゆっくり、成長できています。

私も3年目現在ですが、このマインドは常に持ち続けています。

仕事や日常の中で常に自分を褒め続けることでメンタルの落ち込みを避けたり、落ち込んだとしても立ち上がるスピードが速くなりました。

できないことが重なっても卑屈になる必要はまったくありません。

あなたには、あなたのペースがあって、無理のないペースで成長していけばいいからです。

苦手な先輩との付き合い方

しかし、それでも辛いのが職場。

愚痴を発散したとて、毎日毎日いびられ続ければいつかは潰されてしまいます。

苦手な先輩とペアで一緒に動かなければならない時もあります。

そんな時は、正直に苦手が先輩がいることを係長や、教育担当に伝えましょう。

係長や教育担当の先輩は、新人看護師のことを気遣い、守ってくれる立場にあるため、

正直に伝えることで苦手な先輩との勤務を外してくれたり、なにかと気にかけてもらえます。

新人看護師は定期的に面談があるため、その場で係長や教育担当から

「苦手な先輩はいませんか?」と尋ねられると思いますので、その時に正直に伝えるほうがいいです。

実際に私が新人の頃は、職場の先輩のことは誰も信用していなかったので、苦手な先輩はいるけれど相談していませんでした。

こわい先輩にあたることが多かったので、毎日死ぬ思いで仕事をしていました。

しかし、先輩看護師の中には後輩や、新人のこと潰されないように気にかけてもらえる人も必ずおられます。

他の新人たちは、正直に苦手な先輩がいることを伝え、関わらないように配慮してもらっていたので、

新人看護師は、苦手な先輩と勤務が被らないように調整してもらい、守ってもらう権利が十分にあります。

できない新人たちをできるように指導、フォローすることが先輩看護師の役目です。

そこは新人のうちは存分に甘えましょう。当たり前の権利です。

そのため、

筆者
筆者

苦手な先輩やこわい先輩と一緒に仕事をすると
・萎縮してしまう場合
・業務に支障が出る場合は

管理職や、教育担当に相談して、必要以上に関わらないようにしてもらうことが重要です。

まとめ

1年目の看護師はストレスとの戦いです。

辛い1年を少しでも負担が減らせる方法や考えをまとめました。

重要なことは、

・辛いことや愚痴はためこまない
→できればその日か早めに吐き出し気持ちを整理する

・成長がゆっくりでも他の同期と自分を比べない
→人によって成長スピードは様々

・些細なことでも自分を褒める習慣をもつ
→毎日仕事に行ってるだけでえらい

・苦手な先輩がいたらためらわず相談する
→実はこれが一番効果がある

最後までご覧いただきありがとうございました!

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